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オーケストレーション入門 まずは楽器のことを知ろう!【弦楽器編】

2017/12/28
 
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ブログを読みに来てくださり、ありがとうございます。

アフターファイブ作曲家のしんさんわーくす(@shinsanworks)です。

 

最近、オーケストレーションの勉強を始めました。

せっかくオーケストレーションについて学ぶのだから、

覚えた知識をブログに書いて備忘録にしてしまおう!

 

ということから、この記事を書き始めました。

 

オーケストレーションの基本は、

まずオーケストラで使われる楽器について知ることから

始まります。

 

今回は、オーケストラの主役ともいえる

ストリングス(弦楽器)についてまとめてみます。

 

オーケストラにおける弦楽器とは?

弦楽器はその名のとおり、

弦が張ってある楽器群ですね。

 

オーケストラでは、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、

コントラバスが弦楽器という一つのまとまりになります。

 

それぞれの楽器について詳しくみてみましょう。

 

ヴァイオリン

 

いわずとも、誰もが知っているであろう楽器ですね。

オーケストラでは、弦楽器が曲の土台となりますが、

ストリングス隊の中でもヴァイオリンは花形。

主役中の主役といえる楽器でしょう。

 

主旋律や和音のトップノートを担当することが多いです。

 

オーケストラにおいては、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンに

分かれて編曲されます。

 

弦楽器以外だと、フルートと相性がいいようです。

 

ヴィオラ

 

ヴァイオリンより一回り大きな楽器です。

よくヴァイオリンと間違われます。

 

ヴァイオリンやチェロと比べて

独奏で用いられることは少ないようです。

 

その代わり、他の楽器との相性がよく

和音の内声を担当することが多いといいます。

 

チェロ

宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』という作品がありますが、

その「セロ」が「チェロ」です。

「cello」と書きます。

 

スコアでは、「violoncello」と書かれているようです。

基本的にコントラバスとのユニゾンで、

楽曲のベースを担当することが多いです。

 

人の声に近い音色の楽器と言われており、

メロディを担当することも多いといいます。

 

コントラバス

楽曲のベース、低音を担当する楽器です。

 

クラシック以外でもジャズで使用されることの多い楽器です。

ジャズでは、「ウッドベース」という名前で呼ばれ、

弓を使わず、指で弾かれます。

 

ここまで紹介してきた、ヴァイオリンやヴィオラ、

チェロといった楽器とは生い立ちが異なるようです。

ヴァイオリンやヴィオラは、5度調弦なのに対して、

コントラバスは4度調弦(E,A,D,G)となっています。

エレキベースとチューニングが一緒なので、

覚えやすいですね。

上げ弓、下げ弓

弦楽器は、弓を使って弦をこすることで

演奏されます。

弓がどれを指すのかは想像しやすいと思いますが、

一応、例を挙げてみます。

 

 

動画で使われている楽器は、ヴァイオリンですね。

丁度、執筆の休憩時間にヴァイオリンの演奏を聴いていたので、

ご紹介してみました。

 

ヴァイオリンがカッコいいですねぇ~

 

さて、動画を見てお分かりのように

弓の動きには2種類あります。

 

上にあがっていく「上げ弓」

下向きにひっぱるような動きの「下げ弓」

です。

 

弦楽器奏者は、この2種類の動きを組み合わせて楽器を弾きます。

 

なので、生演奏用に編曲する際や打ち込みにリアリティを出したい時は、

この弓の動きを頭に入れなければいけません。

 

弦楽器の奏法

ストリングス音源を開くと

「レガート」や「スタッカート」など様々な奏法が

用意されています。

 

打ち込みで「その楽器っぽさ」を出すためには、

これらの奏法を上手く取り入れてやる必要があるのですね。

スタッカート

音を短く切る奏法です。

歌なんかでも

「スタッカートぎみに歌ってください」

とか言われますよね。

その他に、弦を跳ねるように演奏する

スピッカートという奏法もあります。

デタシェ

フランス語で「分割」という意味のようです。

弦から弓を離さず、一音一音ハッキリと

弾く奏法です。

スル・ポンティチェロとスル・タスト

スル・ポンティチェロは、弓を駒の近くで弾く奏法です。

駒はブリッジとも呼ばれ、弦を所定の位置で支える

台のような役割をもっています。

 

それに対して、スル・タストは指板の近くで

弾く奏法です。

ピチカート

弓ではなく、指で弦をはじく奏法です。

トリルとトレモロ

トリルは短2度(m2)や長2度(M2)隣の音同士を

交互に弾く奏法です。

トレモロは、弓を細かく動かし、同じ音を連続して

弾く奏法です。

ストリングスには、ハーモニクスやダブルストップなど

まだまだたくさんの奏法があります。

 

最初から全部覚えようとすると

パンクしてしまうので、まずは今回ご紹介した奏法から

勉強していけばよいのではないでしょうか。

 

長くなってきたので、

このあたりでいったん区切りたいと思います。

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