初心者でもこれだけは押さえておこう!ストリングスアレンジの3つのコツ
どうも、しんさんわーくすです。
突然ですが、みなさんはストリングスは好きですか?
ストリングスというのは、弦楽器のことです。ポピュラー音楽では、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスといった楽器群のことを指します。
ストリングスを用いることによって、楽曲が壮大になったり、華やかになったり、迫力が増したりします。
作曲家やアレンジャーなら、ストリングスアレンジは是非とも身につけておきたい技術の一つです。
しかしながら、ストリングスは非常に奥が深い楽器でもあります。
ポップスでも、作編曲家とは別に弦アレンジとして作家がクレジットされていることも珍しくありませんね。
人気アニメ『ラブライブ!』二期のエンディングも、ストリングスアレンジとして作編曲とは別の作家さんが参加しています。
ストリングスは、それだけ専門性も要求される楽器ということなんでしょう。僕も、まだまだ勉強中という身です。
しかしながら、難しいし、奥も深いんだろうけどやっぱり楽曲に取り入れたくなりますよね。
やっぱり、ストリングスが入ると華やかになりますしね!
ということで、今回はストリングスに関する知識はないけれど、とりあえず楽曲に取り入れてみたいという初心者向けに簡単なコツをご紹介したいと思います。
まずはアレンジを身につけるおおまかな流れ
ストリングスに限らず、楽器のアレンジ方法を学ぶにはある程度決まった流れがあると思います。
- その楽器について知る
- よく使われるフレーズ(常套句)を知る
- 実際にアレンジしてみる
大まかには、こんな感じなのではないでしょうか。これを繰り返していくことで、徐々にその楽器の扱いが分かってくる。
プラスして、実際に演奏者に弾いてもらって、意見をもらう。自分で楽器に触れてみる。といった機会があると、なお良しですね。
そのため、通常はストリングスがどういう楽器か知るところから入ります。
どういった原理で音を出しているのか。チューニングはどうなっているのか。奏法は、どういったものがあるのか。
といったことを学んでいきます。
しかし、こういった知識を最初から一度に詰め込もうとすると挫折してしまいます。楽器のお勉強は、おいおいやっていくとして、今回はよく使われるフレーズのパターンを3つほど紹介していきたいと思います。
王道の駆け上がり
これは、ポップスでは非常によく使われる手法ですね。
サビの頭などで、6連符や16分音符などの駆け上がりのフレーズを入れる方法です。
僕の曲でいうと、この曲なんかで使っています。1:03あたりから3連系で入ってきます。
http://dova-s.jp/bgm/play6741.html
歌モノだとこちらの曲ですね。
http://dova-s.jp/bgm/play6841.html
オーケストラ楽曲向けですが、こおろぎさんのこちらの記事では、駆け上がりについてさらに詳しく書かれています。
すごく勉強になりますね!
和音としてのストリングス
曲中で、コードに厚みを出すためにストリングスが用いられることもあります。
楽器単体。例えば、1つのバイオリンだけでも和音を演奏することは可能です。ダブル・ストップやトリプル・ストップと呼ばれる奏法があります。
しかし、ストリングスという楽器郡で1つのコードを担当するという使い方の方が多いようです。
例をあげますと、Cメジャーという3和音を演奏するとします。コードの構成音は、C、E、Gですね。
ルートとなるC音をチェロが担当。Eの音をビオラが担当。G音をバイオリン2が弾いて、トップのC音をバイオリン1が担当するといったイメージです。
和音の組み方や禁則やら色々と難しいルールがあるようです。そういった小難しいことは、徐々に覚えていくとして、まず心がけたいのが跳躍をなるべく避けるということです。
コードチェンジの際になるべく、近い音に移るよう工夫することが大切です。
ストリングスをコードとして使う場合のコツは、こちらのサイトを見ると良いかもしれませんね。
アーティキュレーションを用いる
ストリングスには、様々なアーティキュレーションがあります。
アーティキュレーション(articulation)とは、音楽の演奏技法において、音の形を整え、音と音のつながりに様々な強弱や表情をつけることで旋律などを区分すること。
DTMにおいては、ストリングスの奏法といった意味合いで使われることもあるようです。
今回は、その中でも是非押さえておきたいものをご紹介します。
レガート
ストリングスの音源を立ち上げると大体は、レガートで音が出ると思います。
レガートは、音を切らずに滑らかに弾く奏法です。
スタッカート
スタッカートは、割と馴染みがある言葉だと思います。レガートの時とは違い、音を一音一音切って演奏します。
ピチカート
ピチカートは、弓を持っている方の手で、弦をはじく奏法ですね。
これも非常によく使われる奏法です。
まとめ
かなり長くなってしまいましたが、ストリングスアレンジのコツに関してまとめました。
今回ご紹介した手法は、初歩的な内容です。もっと本格的で現場でも十分通用するようなアレンジは、さらに深く詳しく勉強していく必要があります。
しかし、ストリングスアレンジを勉強し始めたばかりという人であれば、この辺りを押さえているだけでも、アレンジがだいぶ変ってくるのではないでしょうか。
今回省略した、ストリングスという楽器の特性については、今後ブログでも取り上げていきたいと思います。
何事もまずは始めてみることが大切です。ストリングスアレンジの勉強を楽しんで続けていきましょう!