PCつけっぱなしで稼ぐ方法は本当にある?仕組み・注意点・おすすめ副業を解説

「パソコンをつけっぱなしにしておくだけでお金が入る」
そんな話を一度は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
SNSやYouTubeなどでは、「放置で稼げる」「自動でお金が増える」といった情報が増えています。
しかし実際のところ、「本当に稼げるのか」「危険じゃないのか」と気になる人も多いはず。
この記事では、PCをつけっぱなしで稼ぐ仕組み・注意点・おすすめの方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
PCをつけっぱなしで「稼げる」って本当?
結論から言うと、
「可能ではあるが、条件つき」
というのがこの記事の立場です。
たしかに、パソコンのリソース(通信・CPUなど)を提供して報酬を得るサービスは存在します。
ただし、電気代・セキュリティリスク・機器の寿命などのコストを理解しないと、「実質赤字」になるケースもあります。
では、どんな仕組みで稼げるのか、順番に見ていきましょう。
PCつけっぱなしで稼ぐ仕組みとは?
● 仕組み①:パソコンの通信や処理能力を貸す
代表的なのが、Honeygain(ハニーゲイン)などの「通信共有型サービス」。
Honeygainとは?
Honeygain(ハニーゲイン)は、
スマートフォンやパソコンを使って未使用のインターネット帯域を企業に共有することで報酬を得られる分散型ネットワークサービス(DePIN)です。
ユーザーがHoneygainアプリをインストールし、自分のインターネット接続の一部を提供することで、
企業側がその帯域を市場調査・広告分析・データ収集・ウェブ性能測定などの目的で利用するといった仕組みです。
Honeygainの安全性は?
Honeygainは、通信経路の暗号化、ファイアウォール、不正アクセス防止システム(アンチチート)、
および二段階認証を採用しており、接続情報や通信内容が第三者に直接見られることは基本的にない
とされています。
また、ユーザーの端末データにはアクセスしない設計が明示しています。
通信帯域のみをネットワーク経由で共有する仕組みになっており、
データは常に暗号化されており、第三者による盗聴や改ざんが難しい形で保護されている。
…このように、安全性は問題ないように思われますが、
気になる方はさらによく調べて自己責任で試してみましょう。
さらに、Golem Networkのように、
パソコンのCPUやGPUの計算能力を他人に貸して
報酬を得る分散コンピューティング系のサービスもあります。
Golem Network(ゴーレムネットワーク)とは?
Golem Networkは大きく分けて3つの参加者によって構成されます。
- プロバイダー(Provider):自分のパソコンやサーバーの余剰CPU/GPUリソースを提供するユーザー
- リクエスター(Requester):大量の計算能力を必要とするタスク(AI、CGIレンダリング、科学シミュレーションなど)を実行したいユーザー
- ディベロッパー(Developer):ネットワーク上でアプリケーションを開発・共有する開発者
今回はPCをつけっぱなしで稼ぐというテーマなので、プロバイダーとしてPCのリソースを提供して稼ぐという方法ですね。
リクエスターがGLMトークンで報酬を支払い、プロバイダーが計算を実行してその報酬を得る。
全ての取引はEthereum上のスマートコントラクトを通じて行われるため、安全かつ自動化されている。
ブロックチェーンもGolem Networkで利用されているようですね。
Golem Networkは高性能PCやゲーミングPCを持っている人に向いているのかなと思います。
こちらも面白いアイデアだと思いますが、よく調べて自己判断でお試しください。
● 仕組み②:自動化ツール・BOTを動かす
たとえば、株や仮想通貨の自動売買BOTを動かしたり、データ処理やスクリプトを自動実行したりする方法です。
これは「完全放置で稼ぐ」というより、「自動化によって手間を省いて稼ぐ」タイプ。
プログラミングの知識が少し必要ですが、PythonやMT4/MT5などを使えば誰でも構築可能です。
後述するWEBサービスを公開する方法でも書きますが、VPS(常時稼働サーバー)を使うのもおすすめです。
● 仕組み③:AI学習に協力して報酬を得る
最近では、AIの学習用データを処理するために、個人のPCをネットワークの一部として活用する仕組みも増えています。
先ほど紹介したHoneygainやGolem Networkのアイデアに近いですね。
特に画像生成・動画解析などGPUを使う分野では、PCの性能を共有するだけで報酬がもらえるサービスも登場しています。
仕組み④:WEBサービスを作って公開する
これは少し知識や技術が必要な方法ですね。
オリジナルのWEBサービスを公開し、広告料やサブスクリプションなどで稼ぐ方法です。
作るまでの労力はかかりますが、一度うまいこと仕組みができ、
軌道に乗ってしまえばあとはほぼ放置でもある程度稼ぐことができます。
WEBサービスで稼ぐには、マーケティングであったり、
プログラミングの知識が必要になるので、難易度は高めです。
が、プログラミングに関しては、クラウドソーシングでの副業にも活かしやすいので、
スキルを身につけることで他の稼ぐ手段もできるので一石二鳥です。
WEBサービスに関しては、最初は使わなくなったPCをつけっぱなしにするなどして、
小規模で始めるのでもいいと思います。
しかし、ある程度本格的にやろうと思ったら別途VPSサーバを借りて運用をしていくのがオススメです。
当ブログのオススメは、XServer VPSです。
「放置で稼げる」は本当?収益のリアルを知ろう
「つけっぱなしで稼げる」という言葉には、少し誇張も含まれていると思います。
実際の報酬は、1日数円〜数百円程度が現実的です。
例えばHoneygainの場合、通信量が多いほど収益は上がりますが、一般的な家庭用回線では月500〜1,000円ほど。
また、PCの電気代は1時間あたり2〜3円ほどかかるので、稼ぎより電気代が上回る可能性もあります。
そのため、黒字にするには
「常時稼働しても負担が少ない環境(省電力設定)」や
「夜間稼働だけ」など、効率化がポイントになります。
安全にPCをつけっぱなしで稼ぐためのポイント
● セキュリティリスクを理解する
ネットワーク共有系サービスを利用する際は、マルウェアや情報漏洩のリスクがあります。
公式サイト以外からのダウンロードや、不明なプログラムの実行は避けましょう。
また、ウイルス対策ソフトは常に最新の状態を維持することが大切です。
発熱・寿命にも注意
PCを24時間稼働させると、CPUやファンに負荷がかかり続けます。
特にノートPCは冷却性能が低いため、
放熱スペースを確保する・冷却スタンドを使うなどの工夫が必要です。
また、常時稼働によりHDDやSSDの寿命も短くなる可能性があります。
バックアップをこまめに取りましょう。
スリープ設定を調整して効率化
「完全に起動したまま」ではなく、スリープ設定やスケジュール実行を組み合わせるのもおすすめです。
たとえば夜間だけ自動で動かし、昼は休ませるなどの工夫で、
電気代と負荷を抑えながら安定稼働が可能になります。
初心者でも始めやすい「つけっぱなし系」副業3選
① Honeygain(通信をシェアして稼ぐ)
アプリを入れて放置するだけ。毎月の通信量に応じてポイントが貯まります。
安全性も比較的高く、PCだけでなくスマホにも対応。
意外と手軽に始められるため、初心者に人気です。
② MQL5 / 自動売買BOT(FX・株)
VPSや自宅PCをつけっぱなしにして、自動でトレードを実行します。
放置で稼げる可能性がありますが、設定ミスや相場変動のリスクには要注意です。
③ Golem Network / AIレンダリング
PCのGPUパワーを世界中の開発者に貸し出し、報酬を得る仕組み。
ハイスペックPCを持つ人には効率的な副収入源になります。
ただし技術的な設定が必要なため、慣れるまでサポート記事を参考にしましょう。
「つけっぱなし」は稼ぐだけじゃない!副業効率化にも使える
PCを常時稼働させるメリットは、収益だけではありません。
たとえば、
- 定期的なデータバックアップ
- AI画像生成や動画エンコード
- Pythonスクリプトによる自動処理
など、作業を自動化して時間を生み出す使い方もできます。
個人的には、家に転がっている不要なPCの活用方法としては、こちらがオススメです。
副業を快適に、効率的にする用途でも余っているパソコンを活用することができます。
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副業を効率化したい人にとって、「PCを賢く動かすこと」は立派な投資です。
まとめ:PCを賢く動かして「小さく稼ぐ」から始めよう
「PCをつけっぱなしで稼ぐ」というのは、確かに魅力的な響きです。
ですが、完全放置で大きく稼げるものではなく、小さな収益を積み重ねるタイプの副業です。
安全対策と電気代のバランスを取りながら、低リスクで試してみるのがおすすめです。
まずはHoneygainのような「お小遣い系」から始めて、慣れてきたら自動化やAI活用に広げていくのが理想的です。
あなたのPCも、ただ眠らせておくより、「動かしてお金を生み出す」存在に変えられるかもしれません。
一歩踏み出せば、“放置収入”の世界は意外と身近にあります。