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【ストリングスの奏法解説】DTMでリアルな打ち込みをするには楽器のことを知ろう!

 
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ブログを読みに来てくださり、ありがとうございます。

アフターファイブ作曲家の
しんさんわーくす(@shinsanworks)です。

 

この記事は、
DTMでストリングス(バイオリンやチェロ等の弦楽器)を
入れたいけど、使い方が分からない

という方向けにストリングスの奏法を紹介しています。

 

 

ストリングス等のアコースティック楽器を
リアルに聴かせるコツは、

まず楽器の特性や奏法を知ることから

始まります。

 

今回は、オーケストラの主役ともいえる

ストリングス(弦楽器)についてまとめてみます。

 

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オーケストラにおける弦楽器とは?

 

弦楽器はその名のとおり、弦が張ってある楽器群ですね。

 

オーケストラでは、

  • ヴァイオリン
  • ヴィオラ
  • チェロ
  • コントラバス

が弦楽器という一つのまとまりになります。

 

それぞれの楽器について詳しくみてみましょう。

 

ヴァイオリン

 

いわずとも、誰もが知っているであろう
ストリングの顔とも呼べる楽器ですね。

オーケストラでは、弦楽器が曲の土台となりますが、

ストリングス隊の中でもヴァイオリンは花形。
主役中の主役といえる楽器でしょう。

 

主旋律や和音のトップノートを担当することが多いです。

 

オーケストラにおいては、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンに

分かれて譜面が書かれていることがほとんどです。

 

音色の組み合わせについて

 

オーケストラでは特に、楽器同士の音色の組み合わせが
重要になります。

基本的に弦楽器なら弦楽器同士、
金管楽器なら金管楽器同士は音色的に相性が良いです。

問題は、異なる楽器群を組み合わせる際ですね。

バイオリンの場合は、
弦楽器以外だと、フルートと相性がいいようですので、

ストリングス以外の楽器と合わせてメロディを担当させたい
場合は、フルートと組み合わせをすると良いかもですね。

 

ヴィオラ

 

ヴァイオリンより一回り大きな楽器です。

よくヴァイオリンと間違われます。

 

ヴァイオリンやチェロと比べて

独奏(ソロ)で用いられることは少ないようです。

 

その代わり、他の楽器との相性がよく

和音の内声を担当することが多いといいます。

 

チェロ

 

宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』という作品がありますが、

その「セロ」が「チェロ」です。

「cello」と書きます。

 

スコアでは、「violoncello」と書かれているようです。

基本的にコントラバスとのユニゾンで、

楽曲のベースを担当することが多いです。

 

また、人の声に近い音色の楽器と言われており、
メロディを担当することも多いといいます。

 

なので、チェロはベースだけでなく
単体でメロディを演奏させても、
エモーショナルな雰囲気を作り出すことができます。

 

コントラバス

 

楽曲のベース、低音を担当する楽器です。

 

クラシック以外でもジャズで使用されることの多い楽器です。

ジャズでは、「ウッドベース」という名前で呼ばれ、

弓を使わず、指で弾かれます。

 

ここまで紹介してきた、ヴァイオリンやヴィオラ、

チェロといった楽器とは生い立ちが異なるようです。

ヴァイオリンやヴィオラは、5度調弦なのに対して、

 

コントラバスは4度調弦(E,A,D,G)となっています。

エレキベースとチューニングが一緒なので、

覚えやすいですね。

 

上げ弓、下げ弓について

 

弦楽器は、弓を使って弦をこすることで

演奏されます。

弓がどれを指すのかは想像しやすいと思いますが、

一応、例を挙げてみます。

 

 

動画で演奏されている楽器は、バイオリンです。
カッコいいですねぇ~

 

さて、動画を見てお分かりのように

弓の動きには2種類あります。

 

  • 上にあがっていく「上げ弓」
  • 下向きにひっぱるような動きの「下げ弓」

です。

 

弦楽器奏者は、
基本的にはこの2種類の動きを組み合わせて楽器を弾きます。

 

なので、生演奏用に編曲する際や打ち込みにリアリティを出したい時は、

この弓の動きを頭に入れてフレーズを考えていくと良いでしょう。

 

弦楽器の奏法

 

DTMのストリングス音源を見てみると

「レガート」や「スタッカート」など様々な奏法が

用意されています。

 

打ち込みで「その楽器っぽさ」を出すためには、
これらの奏法を上手く取り入れることが大切になります。

 

ここからは、ストリングで使われる代表的な奏法について、
見ていきましょう!

 

スタッカート

 

音を短く切る奏法です。

歌なんかでも

「スタッカートぎみに歌ってください」

とか言われますよね。

その他に、弦を跳ねるように演奏する

スピッカートという奏法もあります。

 

デタシェ

 

フランス語で「分割」という意味のようです。

弦から弓を離さず、一音一音ハッキリと

弾く奏法です。

 

スル・ポンティチェロとスル・タスト

 

スル・ポンティチェロは、弓を駒の近くで弾く奏法です。

駒はブリッジとも呼ばれ、弦を所定の位置で支える

台のような役割をもっています。

 

それに対して、スル・タストは指板の近くで

弾く奏法です。



ピチカート

 

弓ではなく、指で弦をはじく奏法です。

 

 

ポップスでも、可愛いい雰囲気を出したい時によく使われる印象です。

 

トリルとトレモロ

 

トリルは短2度(m2)や長2度(M2)隣の音同士を

交互に弾く奏法です。

 

トレモロは、弓を細かく動かし、同じ音を連続して

弾く奏法です。

 

まとめ

 

さて、ここまでストリングの代表的な奏法について、
ご紹介してきました。

ストリングスでよく使われる奏法

  • スタッカート
  • デタシェ
  • ピチカート
  • トリル
  • トレモロ

 

DTMでストリングの打ち込みを行う際は、
今回の記事で紹介したような奏法を組み合わせれば、
リアルさがグッと増すことでしょう。

 

ストリングスには、今回紹介しきれなかった
ハーモニクスやダブルストップなど
まだまだたくさんの奏法があります。

 

さらにストリングスの奏法について、
勉強したい方は書籍やYouTubeを使って、
情報を仕入れていくと良いと思います。

 

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DTMerには少しとっつきづらいです。

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ストリングスの入門書としては非常に優秀です。

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