【自宅サーバー何に使うの?】初心者が構築するメリット・デメリットを解説
この記事は、自宅サーバーを購入した、
もしくは購入したい!と考えているけど、
いったい何に使うの?
と疑問を持たれている自宅サーバー初心者向けに書いています。
この記事の信頼性について
この記事は、ITエンジニアとして働いている筆者が
仕事を経て得た知識や
実際に自分で自宅サーバーを運用してみて得られた知見をもとに
執筆しております。
この記事でわかること
- 自宅サーバーを何に使うか
- 自宅サーバーの具体的な用途
- 自宅サーバーのメリット・デメリット
- 初心者が自宅サーバーを構築するメリット
そもそも自宅サーバーって何?
具体的に自宅サーバーって何に使うの?
という事例を紹介していく前に、
そもそも自宅サーバーとは何かについて簡単に解説したいと思います。
自宅サーバーとは、
文字通り、自宅で運用するサーバーのことです。
サーバーとは?
サーバーについては、よく聞く言葉だと思いますが、
Wikipediaの説明を見てみましょう。
サーバ または サーバー(英: server)は、クライアントと呼ばれるコンピュータやソフトウェアや人のリクエストに応じてデータやサービスを提供するソフトウェアあるいはその機能を果たすコンピュータのことである。
これだけだと少しわかりにくいかもしれませんね。
簡単にいうと、サーバーとは何かのサービスを提供するコンピュータのことです。
サーバーの用途は多岐に渡るので何に使うのかイメージしづらい
このように、サーバーは何かのサービスを提供するコンピュータなので、
その用途は様々です。
これが自宅サーバーを何に使うのか?
具体的なイメージが湧きにくい原因なのですね。
自宅サーバーって何に使うの?
さてここまで、自宅サーバーとは何かについて見てきました。
ここからは、具体的に自宅サーバーを何に使うのか。
具体的に私の自宅サーバーの使用用途をご紹介させていただきます!
自宅サーバーを下記のような用途で使用しています。
- ファイルサーバー
- NASのバックアップ
- DNSサーバー
- メディアサーバー
- ウェブサービスの検証環境
- ブログの検証環境
- VPNサーバー
これだけだと、
自宅サーバーを何に使うのかの
イメージが湧きにくいかもしれませんね。
具体的に解説させていただきますね!
ファイルサーバー
まずは、自宅サーバーの大定番の使用用途である、
ファイルサーバーとして利用しています。
自宅サーバーを何に使うか?
と聞かれた時、
自宅サーバー管理者の方の多くが挙げるのが
ファイルサーバーではないでしょうか?
私は、メインのストレージとして、NASを使用しています。
そのため、自宅サーバーのファイルサーバーは
サブのストレージとして使用しています。
NASは、自宅サーバーの構築を始める前の
サーバー初心者の頃に導入したのですが、
自宅サーバーでファイルサーバーを構築後、
どちらも使用してみた感じ、
自宅サーバーのファイルサーバーの方が使い勝手が良いので、
その点ではNASを買ったことを後悔していたりします。
自宅サーバーを導入することで、
NASの購入費用を抑えることもできたりするので
自宅サーバー初心者にも
ファイルサーバーの構築に挑戦してみるのを
非常にオススメしたいです。
NASについては、こちらの記事で詳しく書いていますので、
よければこちらもお読みください!
NASのバックアップ
先ほども記載しましたが、
私は自宅にNASを導入しています。
そのNASに保存している重要なデータの
バックアップを定期的に取るという用途でも
自宅サーバーを使用しています。
バックアップって定期的にとるのが重要なのは
分かるけど手動でやるのは大変じゃないですか?
自宅サーバーを構築すれば、
cron(Windowsならタスクスケジューラ)で
自動で定期的にバックアップをとってくれるように
設定できます。
DNSサーバー
次はDNSサーバーです。
これも、自宅サーバーは何に使うか?
と調べると必ず出てくる定番の用途ですね。
私は、VMで何台も自宅サーバーを立てているので、
台数が増えてくるとIPアドレスだけで、
各サーバーを管理するのも大変になります。
そのため、IPアドレスだけでなくホスト名でも管理できた方が
何かと楽です。
また、DNSサーバーは設定に少し癖があるかと思いますが、
実際に自分で構築し、設定してみることで理解を深めることができます。
メディアサーバー
次は、音楽や動画といったコンテンツを視聴する用の
メディアサーバーです。
これは主に、自宅のネットワークからのみアクセスできる
WEBサーバーを立てて、そこに音楽や動画を入れる
という形で利用しています。
WEBサーバーで立てることで、
パソコンやスマホ等の色んな端末からアクセスできるので、
非常に快適です。
複数端末を持っていて、
それぞれのローカルに音楽や動画が入っていて、
いちいち端末を変えるのが面倒!
という方は、ぜひ音楽や動画視聴用に
自宅サーバーを立ててみてはいかがでしょうか?
ウェブサービスの検証環境
私は、先日動画ファイル(mp4)から
音声データをWAV形式で抽出するというWEBサービスを
作ったのですが、
このサイトを作る際の検証環境として、
自宅サーバーでWEBサーバーを立ち上げました。
そのウェブサイトはこちらです。
気軽に検証用のサーバーをたてられるのは、
自宅サーバーの良い所だと思います。
なお、後ほども詳しく書きますが、
このサイトの本番環境はVPSサーバーで構築しています。
ブログの検証環境
次は、一つ前に似ているのですが、本ブログの検証環境ですね。
このブログのバックアップを取得して、
自宅サーバーに同じブログを検証用として構築しています。
主に、ブログに新しく機能を追加する際に、
使用しています。
このブログは、WordPressで構築しているのですが、
以前function.phpの記載を誤ってしまい、
ログイン画面にもアクセスできないということがあったので、
改めて先に検証環境で試すことの大切さを実感しました。
その他ですと、サーバーサイドではないのですが、
「曲の長さを計算する」というテーマの記事に
Javascriptで計算機能も実装する際にも
まずは検証環境で開発を行いました。
作成した記事は、こちらです。
ちなみに、このブログですが、
自宅サーバーではなくエックスサーバーを利用しています。
VPNサーバー
最近は、VPNサーバーも構築しました。
VPNは、コ〇ナ騒動の際、
リモートワークをしていた方なら馴染みがある
かもしれませんね。
ザックリいうと、バーチャル(仮想)の
専用線を引いて社内や自宅のLANにアクセスできる技術ですね。
Wireguard等のソフトを使用することで、意外と簡単に
自宅サーバーでもVPNを構築することができます。
私も、一週間くらい自宅を離れる機会がありまして、
その際に宿泊先から自宅LANのNASやサーバーにアクセスできた方が
便利だろう
ということでVPNサーバーを構築しました。
これが使ってみると非常に便利で、
宿泊先でも快適に自宅LANに接続して作業をすることができました!!
どこにいても、リモートで自宅のLANにアクセスできると
できることがかなり広がるので、VPNは自宅サーバーのおすすめの使い道です
自宅サーバーを初心者が構築するメリット・デメリット
さて、ここまで自宅サーバーを何に使うか?
ということに焦点を当てて解説してきました。
では次に、自宅サーバーを初心者が構築する
メリット・デメリットについても記載していきたいと思います。
自宅サーバーを構築するメリット
- Linuxの知識が身につく
- サーバーに関する知識が身につく
- 思いついたアイデアをすぐにサーバーを立てて試せる
- 楽しい
まずは、Linuxやサーバーの知識が身につく
ということです。
サーバー・インフラ系の業務に興味を持っている初心者の方は、
まず本での勉強や資格の取得をされるかと思います。
LPICやLinuCといった資格を取らされる方もいるかと思います。
ただ、私もそうだったのですが資格取得のために
「お勉強」で覚えたことって結構すぐに忘れるのですね。
人は使わない知識は、すぐに忘れてしまいます。
自宅サーバーを何に使うか迷っている人は、
普段からLinuxであったり、
サーバーに触れたりする練習用途で使用するのも良いと思います。
普段から使っている知識は、そのまま実践的な知識として
現場で活かせる場面が出てくるかもしれません。
Linuxサーバーは余っているPCが自宅にあれば、
それを使うのも良いですし、
ミニPCを自宅サーバ用に買うというのも結構おすすめです。
- 静音
- 省スペース
- 省電力
と
結構ミニPCはアツいのですが、ちょうどブラックフライデーで
Minisforumが大型セールをやっているので、
掘り出しものがないか覗いてみるのもおすすめです。
自宅サーバーを構築するデメリット
- 維持費がかかる
- メンテナンスは自分でする必要がある
- サーバー自体が高い
自宅サーバーは、個人的にオススメしたいのですが、
デメリットもあるんですよね。
一言でいってしまうとお金がかかるというところです。
電気代や故障した際のメンテナンス代は、
当然自分が払う必要があります。
また、サーバー本体もコンピューターなので、
結構なお値段がかかります。
ひぃ…
あまり、サーバー代にお金をかけたくないけど、
サーバーを触って、構築して勉強してみたい!
というやる気のある初心者の方は、
次にご紹介するVPSを利用するのも一つの手かもしれません。
VPSと自宅サーバーの使い分けについて
私は、WEBサービスや
友人と遊んでいるMinecraftのサーバーはVPSで構築しています。
理由としては、
固定IPアドレスが使える回線を用意して、サーバーを立てて…
とやるのが大変なためですね。
固定IPに拘らなくても、DDNSという手もあるのですが、
個人的にしっくりくるサービスがなかったので、
それならVPSでサーバーを立ててしまおうと思いました。
VPSのメリット
VPSは、「Virtual Private Server」の略です。
簡単にいうと、
VPSのレンタル業者は、
1台の超高スペックな物理サーバーを用意して、
そこに仮想化技術を用いて何台も仮想のサーバーを立てていきます。
私達は、その仮想のサーバーを1つなり、2つなり借りて
利用できるというサービスです。
VPSのメリット
- 自宅サーバーを買うよりコスパが良い
- 物理サーバーのメンテナンスは不要
- 管理者権限が使用できる
- 好きなOSを選べる
- 使用しなくなったら解約すれば良い
なんといっても、
自宅サーバーのようにあれもこれもお金がかかるわけではない
のがメリットです。
VPSのレンタル代のみで済みます。
また、ブログでよく使われる共用サーバーと違い、
自分で使用できるOSを選べますし、
管理者権限が使用できます。
そのため、共用サーバーと比べると圧倒的に自由度が高いです。
こういったメリットがあるため、
勉強のためにサーバーの構築・運用がしてみたい!
という初心者の方にはVPSもオススメです。
勉強のためにしばらく触ってみて、
慣れてきた、もしくは本格的に自宅サーバーが欲しくなった!
となったら、解約すれば良いわけですからね。
個人的にオススメなVPSは
エックスサーバーVPSです。
エックスサーバーは
ハイパフォーマンスなレンタルサーバーを提供している
業者です。
月額の利用料もお手頃価格なので、非常にコスパの良い
VPS業者になります。
実際に私も、ウェブサービスを提供しているサイトや
MinecraftサーバーはエックスサーバーVPSを使用しています。
「自宅サーバーを何に使うのか」まとめ
今回は、自宅サーバーを何に使うか
というテーマで記事を書いてみした。
私も自宅サーバーを買うか悩んでいた際は、
実際に自宅にサーバーをおいて何に使えるか?
ということをめっちゃ調べました。
自分のアイデアをすぐにサーバーを立てて、試すことができますし、
サーバーをいじるということにも慣れますし、
個人的には自宅サーバーを購入して良かったなと思ってます。
今回の記事が、自宅サーバーを何に使うか
疑問に思われている方の参考になれば嬉しいです!