作曲初心者の為のやさしい音楽理論【コードとスケール2】
ブログを読みに来ていただき、ありがとうございます!
しんさんわーくす(@shinsanworks)です。
今回は、前回の音楽理論・コード&スケールの続きを書いていきたいと思います。
今回の内容は正直ちょっと難しいです。
なので、一回読んで理解できなくても問題ないです。
「こういう考え方をするんだなあ」
とざっくり読み取ってもらえれば、十分です。
さて、前回は、CメジャースケールとCメジャーキーにおけるダイアトニック・コードを学習しました。
「なんのこっちゃ?」という人は、前回の記事を読んでみてください。
僕が学んだ音楽理論では、コードとスケールの関係性をとても大切にしているんですね。
曲中で出てくるコードには、それぞれ対応するスケールがある。自動的にスケールが決まってしまう場合もあれば、自分でスケールを選択しなければいけない時もある。
という考え方をとっていました。
例えば、CメジャーキーにおけるⅣのコード(F△7)に対応するスケールは何か。
というようにコードとスケールの関係を考えます。
このようにコードとスケールの関係を考えて作曲をしているという人は、少ないのではないでしょうか?
もちろん、スケールが分かっていなくても、なんとなくで曲を書ける時もあります。
ぶっちゃけ、作曲を始めたばかりで簡単な曲を作ることが多い。
という人にとっては意識する必要のないことだと思います。
ですが、より発展的な曲作り、複雑なコードワークを行おうと思った場合、コードとスケールの関係が分かっていた方が有効になります。
逆に言うと、その辺りの知識がないとチグハグな曲になってしまうことが多いです。
曲のクオリティを保つという意味でも、コードとスケールの関係性を考えることは大切です。
さて、では実際にスケールを学んでいくことになりますが、一気に全部のスケールを覚えようとするのはちょっと無理があります。
そこそこスケールも数があるので、1回ではとても覚えきれません。
なので今回は、シンプルだけれど非常に重要なスケールをご紹介します。
音楽理論を少し勉強したことがある人なら、「モード」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
この記事では、そんなモードを見ていきます。
アイオニアン・スケール
音源も用意しました。
コードを一緒に鳴らしているバージョン
[/audio]スケールだけのバージョン
[/audio]
スケールの並び自体は、Cメジャー・スケール(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ)
と一緒ですね。
ただし、アイオニアン・スケールとCメジャー・スケールは別のモノと考えてください。
アイオニアン・スケールは、Cメジャースケールの「ド」の音を最初に持ってきたスケールで、
対応するコードがC△7になります。
※今回紹介するスケールですが、「全音・半音」、「対応コード」、「テンション・アボイドノート」、「インターバル」をそれぞれ覚えて行く事になります。
全音・半音関係
これは、Cメジャースケールを紹介した時も確認しましたね。
「全・全・半・全・全・全・半」
です。
インターバル
インターバルは、音と音が何度離れているのか。ということです。
それぞれのスケールの一番目の音を基準に考えていきます。
アイオニアン・スケールでは、ドの音と「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」それぞれが
何度離れているのかを見ていきます。
答えは、
「R・9(M2)・M3・11(P4)・P5・13(M6)・M7」
ですね。
対応するコード
先ほども見ましたが、アイオニアン・スケールの対応コードは、
C△7
です。
テンション・アボイドノート
テンション・アボイドは、コードトーン以外の音です。
C△7のコードトーンは、
「R・M3・P5・M7」
です。
そのため、テンション・アボイドノートは、
「9th、11th、13th」
となります。
テンション・アボイドって使いまくってるけど、何なのよ。
って思った方も多いでしょう。
テンション・アボイドの説明は、ちゃんとすると長くなってしまいますし、少々小難しい感じになってしまいます。
なのでここでは簡単に、
テンションは、ハーモニーに緊張感や美しい響きを与える音。
アボイドノートは、不協和音、濁って聴こえる音。
というイメージを持ってください。
さて、C△7のテンション・アボイドですが、
どのようにして見分けるのでしょうか。
これは、実際に音を鳴らしてみれば、一発で分かります。
9th
[/audio]
11th
[/audio]
13th
[/audio]
いかがでしたでしょうか?
実際に聴いてみた音から、テンション・アボイドを判断してみます。
すると
テンション=9、13
アボイド=11
になりますね。
テンション・ノートである9thと13thは、
C△7コードを弾く際に、一緒に鳴らすことができます。
ただし、むやみやたらに鳴らせばいいかというと
そうわけではありません。
テンション・コードが美しく映えるジャンル・場面を見きわめることが大切です。
例えば、ディストーションを利かせたヘヴィーなギターサウンドが主体の曲で、テンションを使おうとするとかえって濁って聴こえてしまうことがあります。
どのような場面でどのようなテンションを選択するのか。
ここで、個性やセンスが生まれてくるのです。
まとめ
モードを全て紹介するつもりだったのですが、長くなってしまいました。
今回紹介したスケールは、アイオニアン・スケールですが、
モードにはその他に6つのスケールがあります。
今は名前だけ紹介しますね。
「ドリアン・スケール」
「フリジアン・スケール」
「リディアン・スケール」
「ミクソリディアン・スケール」
「エオリアン・スケール」
「ロクリアン・スケール」
です。
それぞれのスケールに対応するコード、全音・半音関係、テンション・アボイド、インターバルを覚えていくことになります。
何だか覚えることが多くて大変そうですが、
音楽理論において非常に重要な部分なので、
頑張って覚えていきましょう!
また今回の記事の中で、「インターバル」や「テンション」、「モード」など
専門的な言葉が出てきてよく分からなかったという人もいるかもしれませんね。
それらの基礎的な知識も他の記事で、おいおい解説していきたいと思いますので、
今回分からなかったという方も落ち込まないでください。
音楽理論は、一つ一つの知識を積み上げて理解していきます。
なので、少しずつ確実にステップアップしていくことこそが、理論習得の近道となります。
これから、一緒に頑張っていきましょう!