将来が不安な人は、先のことを考えるな!没頭しよう!!
ブログを読みにきてくださり、ありがとうございます。
フリーの作曲家のしんさんわーくす(@shinsanworks)です。
『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』という本を読みました。
僕たちは、多かれ少なかれ何かしらの悩みを抱えながら生きています。
悩んでいる本人にとって、その悩みは解決の糸口が見えない大きな問題のように思えるものです。
しかしながら、人類の長い歴史の中では過去に同じような悩みを抱えていた人がいるものです。
つまり、あなたの悩みは大昔に誰かしら同じように悩んでいたのですね。
そして過去の頭の良い哲学者は、その悩みに対する答えを導き出しています。
すでに賢者が「道」を示してくれているのですが、その教えを学ばない手はない。
ということで、『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』という本を手に取りました。
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将来食べていけるか不安です
最近では、老後2000万円の蓄え必要問題が物議を醸しました。
それほどみんな、将来に対する不安があるのですね。
堅実な人は、将来に備えて今から年いくらずつ貯金しよう!
などと計算しているかもしれません。
しかし、将来に向けて綿密な計画を立てたとして、不安がなくなるでしょうか。
将来を不安に思い、備えを怠らない堅実なあなたのことです、きっと不安が減るどころか色々な不安要素が増えていくことでしょう。
将来何が起こるかなんて誰にもわかりません。
もし、ものすごいインフレを起こし、日本円が紙切れ同然になってしまえば、地道な貯金も無意味になってしまいます。
ではどうすれば、将来に対する不安が払拭されるのでしょうか。
アリストテレスは、「将来に対する計画をいったん忘れ、今この瞬間に集中せよ」
と説いています。
アリストテレスは 「将来の目的を最優先にした行為 」を 「キ ーネ ーシス (運動 )的な行為 」と呼び 、一方で 「将来の目的を度外視し 、今この瞬間に集中する行為 」を 「エネルゲイア (現実活動態 )的な行為 」と呼んで 、次のように言っています 。 「快楽は本来 、 『活動 』にほかならず 、それ自身目的なのである 」 ( 『ニコマコス倫理学 』 )
-『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』小林昌平-より
ちょっと分かりにくい表現ですね…
例えば、ブログを例に挙げてみます。
最初から稼ぐことを目的にブログを始めて、月〇〇万PV稼ぐために1日〇〇記事更新しなければいけない!
という発想の人と
ブログを書くのが楽しくて楽しくて、気がついたら1年間休むことなく毎日記事を更新していた!
という人だと、どちらがブログが続くでしょうか?
ブログが伸びていくでしょうか?
おそらく後者の方が大きな成果をあげると思います。
結果はどうあれ 、無欲にプロセスの作業を楽しむ 。手抜きをせずに 、一生懸命楽しみきるという人にこそ 、高い──時には最高の──パフォ ーマンスが生まれ 、自然と結果がついてくるのです 。
-『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』小林昌平-より
つまり、将来の計画を立てて、それを実行していくのは賢いように思えますが、目の前のことに没頭して精一杯楽しんでいる人にはパフォーマンスで劣るのです。
将来が不安な気持ちを抱えるのは仕方がないことですが、それをいったん忘れて目の前のことに没頭してみてはいかがでしょうか?
やりたいことを実行に移せない
今年こそは、〇〇に挑戦する!
毎日△△を習慣にする!
と決意したものの、なかなか行動に移せないでいませんか?
そんな人は、デカルトの取り組みが参加になります。
デカルトといえば、「我思う、故に我あり」という言葉が有名ですね。
しかし著者は、この言葉が一人歩きしてデカルトを誤解している人が多いのではと言います。
デカルトは、あらゆるものに疑問を投げかけ疑い抜いて、「今こうやって全ての事物を疑っている自分は疑いようがない」という結論にたどり着きました。
これだけ聞くと、頭の中だけで物事をこねくり回して考える頭でっかちだと思われがちです。
しかし、デカルトは手に入れうる全ての書物を読んだ上で、それらを全て捨て、自然という「書物」を読むための旅に出たんだそうです。
そして旅の中で、全ての学問を自分1人の力だけで再構築しようと思い立ったと言います。
これは、途方もなく先の見えない挑戦です。
そのときに考えだした 「もろもろの学問分野で 、正しく理詰めで真理を探究するための方法 」こそが 、主著 『方法序説 』に書かれた 、シンプルな 、 4つの内容からなる方法です 。 「明らかに真であると認めないかぎりは 、いかなるものも真として受け入れない 」という 「明証 」 。 「私の思想を順序にしたがって導く 」という 「総合 」 。 「何も見落としていないと確信できるほど完全に数え上げることと 、全体にわたって目を通すことを至るところでおこなう 」という 「枚挙 」 。そして 「分割 」 。
私が取り組む難しい問題のそれぞれを 、できるかぎり多くの 、しかもそれを最もうまく解くために要求されるだけの数の小さなパ ーツに分割すること 。 ( 『方法序説 』 )
-『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』小林昌平-より
これを受けて、「つまり、困難は分割せよ」と著者は言います。
何十年かけて達成できる大きな目標も、1年、半年、1ヶ月、1時間…と分割していけば、小さな行動となります。
大切なのは、これなら自分でもできる。
というレベルまで分割すること。
大きな目標を掲げるのは素晴らしいことですが、それだけだと口先だけで終わってしまいます。
今、この瞬間から自分ができる行動へと逆算して落とし込む。
これが、夢を夢で終わらせず、現実的な目標へと捉え直す方法です。
まとめ
- 将来のことを不安がるより、今目の前のことに没頭する
- 達成が困難な目標は分割する
今回ご紹介した他にも、「忙しくて時間がない」、「ダイエットが続かない」など
僕たちが生きていく中でぶつかるであろう悩みに対し、
哲学者の思想を元に解決法を本の中で提示してくれています。
本の内容について、興味を持った方はぜひ手にとってみてください。