自宅サーバーでゲームサーバーを立てる方法|コスト・構築手順・おすすめ設定を徹底解説
オンラインゲームをプレイしていると、
「自分専用のサーバーを立てて仲間とだけ遊びたい」
と思うことがありますよね。
その夢を実現できるのが「自宅サーバーでゲームサーバーを構築するという方法」です。
レンタルサーバーを借りてゲームサーバーを立てるのがベストですが
気軽に自宅にあるPCを使って自由度の高いゲーム環境を構築したいこともありますよね。
本記事では、自宅サーバーのメリットや構築手順、注意点まで、初心者にもわかりやすく解説します。
ちなみに、自宅サーバーって何?
自宅サーバーってどんなことができるの?
と気になった方はこちらの記事もオススメです!
【自宅サーバー何に使うの?】初心者が構築するメリット・デメリットを解説
自宅サーバーでゲームを運営するメリット・デメリット
メリット
自宅サーバーの最大の魅力は自由度の高さです。
ブログ用途でよく使われる共用のレンタルサーバーでは管理者権限が制限されることがありますが、
自宅サーバーならシステム設定やポート開放、バックアップ方法などをすべて自分で決められます。
また、月額コストがかからない点もメリットです。
古いPCや小型機材(Raspberry Piなど)を流用すれば、初期投資だけで長期間運用することも可能です。
さらに、友人や家族限定のプライベートサーバーを作れるのもポイント。
MinecraftやValheimなどのサンドボックス系ゲームでは、こうした“身内だけのワールド”が人気です。
デメリット
一方でデメリットもあります。
常時稼働させるためには電気代がかかり、24時間動かすなら熱対策も必要です。
どうしても自宅サーバーを運営する以上は火災のリスクは伴ってしまいます。
自宅サーバー運営で火災のよくある原因や対策方法については、
過去の記事でも解説していますので、そちらもご覧いただけると嬉しいです!
自宅サーバーで火災は起こる?原因と安全対策を徹底解説【中古サーバーは特にリスク有り!!】
また、セキュリティリスクを軽視できません。
ポートを開放するため、外部からの不正アクセス対策が必須となります。
さらに、家庭用回線では上り速度が遅いケースがあり、複数人プレイ時に通信ラグが発生することもあります。
自宅サーバーで動かせる代表的なゲーム
Minecraft(マインクラフト)
自宅サーバー構築といえば、やはり定番はMinecraftです。
Java版では「Spigot」や「PaperMC」などのサーバーソフトを導入して拡張できますし、
Bedrock版でも軽量なサーバーを立てることができます。
私自身も、自宅サーバーではなくレンタルサーバーではありますが、
友人と楽しむ用のマイクラサーバーをXserver VPS を借りて立ててます。
自宅に集まってではなく、みんな離れた地に住んでいるので
いつでも気軽にワールドに入って遊べるという意味ではサーバーを立ててよかったなと思います。
ARK: Survival Evolved
恐竜サバイバルゲームのARKも自宅サーバー構築に人気がありますが、
CPUやRAMの要求スペックが高く、ハイエンドなPCが必要です。
逆に言えば、VPSサーバーはスペックが上がるほど、月額費用も高くなりますので、
こういったハイスペックなサーバーやPCが必要なゲームであれば、
むしろ自宅サーバーの方が向いているかもしれません。
Valheim・Terraria・Project Zomboid など
これらのゲームは軽量で、自宅サーバーでも安定動作しやすいタイトルです。
Steamの「Dedicated Server」機能を利用すれば簡単にホスト可能です。
自宅サーバー構築に必要なもの
- ハードウェア(PC or Raspberry Pi)
古いデスクトップPCでも十分に使えます。軽量ゲームなら小型機でもOK。 - OS(Linux / Windows)
UbuntuやDebianなどのLinux系は軽く安定しています。Windowsでも可。 - インターネット回線
光回線が理想。Wi-Fi経由ではなく有線LAN接続を推奨します。 - ポート開放設定
外部からアクセスできるように、ルーターの設定で必要ポートを開放します。 - ゲームサーバーのソフトウェア
MinecraftやValheimなど、各ゲーム専用のサーバーソフトをダウンロードします。
ハードウェアに関しては、火災対策は必要ですが、古いPCでも問題ありません。
立てたいゲームサーバーのスペックが
軽量であれば、Raspberry Pi

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ちょっと高スペックが必要なようなら中古パソコン
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等があると良いかと思います。
ただ、インターネット回線に関しては注意が必要です。
自宅のネットワークだけでなく、
友人等に外部からゲームサーバーに接続してほしい場合は、
あなたの自宅の回線のグローバルIPアドレスを設定してもらう必要があります。
ただ、このグローバルIPアドレスは、
多くの個人向けのインターネット回線では固定ではなく一定期間リースされているという場合が多いです。
つまり、一度IPアドレスを友人に設定してもらっても、
リースが終わり別のIPアドレスに変更になったら都度変更しなくてはなりません。
これがかなり手間です。
一応、DDNSを設定するという手もありますが、良いサービスを探すのが大変だったり、
設定が面倒だったりするので私は使用をやめました。
みなさんがお使いのインターネット回線が固定回線に既になっている、
もしくはオプションで固定IPアドレスが利用できる場合は、
固定IPアドレスにしてもらってゲームサーバーを建てられることをオススメします。
ちなみに、自宅サーバ用に光回線の切り替えを検討されている場合は、Asahiネットがオススメです。
Asahiネットは、オプションで固定IPアドレスが利用できるので、自宅サーバ界隈では結構人気があったりします。
以前は、もっと格安で固定IPアドレスが利用できたのが魅力だったのですが、
現在はそれと比べると少し高くなってしまいました。
まあ、個人でも固定IPアドレスの回線を引けるという意味ではまだまだリーズナブルではあるとも思います。
【9万円以上のキャッシュバックあり】高速光回線『AsahiNet 光(クロスコース)』
ちなみに光回線についてよくわからないので基礎知識を抑えておきたい!
という方は、下記の記事もオススメです!
初めてパソコンを買うなら回線も一緒に用意しよう!初心者向けに選び方をプロが徹底解説
自宅サーバーでゲームサーバーを立てる手順
1. サーバー用PCを準備
使用していない古いPCでも構いませんが、常時稼働させるので静音性と放熱性を確認しておきましょう。
2. OSをインストール
Linuxを選ぶ場合は「Ubuntu Server」などが安定しています。
WindowsユーザーならそのままWindows上にサーバーソフトを入れても問題ありません。
3. ゲームサーバーソフトを導入
各ゲーム公式サイトからサーバーファイルをダウンロードし、必要な設定ファイルを編集します。
Minecraftなら「server.properties」、Valheimなら「start_server.sh」などを設定しましょう。
4. ポート開放とファイアウォール設定
家庭用ルーターの管理画面から、必要ポート(例:Minecraftは25565)を開放します。
また、OSのファイアウォールで通信を許可する設定も忘れずに。
5. クライアントPCから接続テスト
自宅LAN内から「ローカルIPアドレス」で接続し、正常に動作するか確認します。
外部からアクセスする場合は「グローバルIP」または「DDNS」を利用しましょう。
自宅サーバー運用のポイントと注意点
セキュリティ対策
最も重要なのがセキュリティ管理です。
SSH接続にはパスワードではなく公開鍵認証を利用し、OSやサーバーソフトを常に最新に保ちましょう。
外部アクセスにはVPNを活用
不特定多数にポートを公開するのが不安な場合、VPN接続を利用すると安全に接続できます。
電気代と熱対策
24時間稼働させる場合、1か月あたり約300〜800円ほどの電気代が発生します。
静音ファンや省電力設定を活用しましょう。
バックアップの重要性
万が一のクラッシュやデータ破損に備えて、定期的にワールドデータをバックアップしておくのがおすすめです。
自宅サーバーとレンタルサーバーの比較
| 項目 | 自宅サーバー | レンタルサーバー |
|---|---|---|
| コスト | 電気代・機材代のみ | 月額料金あり |
| 管理の手間 | 高い(自分で設定) | 低い(自動化あり) |
| カスタマイズ性 | 非常に高い | 制限がある |
| 通信速度 | 回線品質に依存 | 高速・安定 |
| セキュリティ | 自己責任 | 管理者が保護 |
自宅サーバーは自由度が高く、学習にも最適ですが、安定性や保守の負担は大きいです。
一方で、レンタルサーバーは「設定不要で安定」というメリットがあり、
ゲームの規模や目的に応じて使い分けるのがベストです。
おすすめのOS・機材構成
- OS:Ubuntu Server、Debian、Windows Server
- CPU:Core i5以上(軽量ゲームならCeleronでも可)
- メモリ:8GB以上推奨
- 機材例:中古デスクトップPC、Intel NUC、小型NAS
Raspberry Piでも軽量ゲームサーバーを立てることができますが、CPU性能が限られるため、同時接続数が多いゲームには不向きです。
よくあるトラブルと対処法
- 外部から接続できない → ルーターのポート開放や固定IPの設定を確認
- 動作が重い → 不要なアプリを停止し、CPU・RAMの負荷を監視
- 接続が切れる → ルーターの再起動、LANケーブルの確認
- エラーが出る → ファイアウォールやアンチウイルス設定を見直す
まとめ|自宅サーバーでゲームをもっと自由に楽しもう
自宅サーバーを使えば、コストを抑えつつ自分好みのゲーム環境を構築できます。
多少の手間はありますが、サーバー構築の知識が身につき、カスタマイズも自由自在。
安全性と安定性に気を配れば、友人と楽しむプライベートなゲームサーバーを長期間運用することが可能です。
「自分の手で作る」ゲームサーバーの世界に、ぜひ一歩踏み出してみてください。
