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ホリエモン『ゼロ–なにもない自分に小さなイチを足していく』を読めば働きたくなってくる!

2023/10/26
 
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ブログを読みに来てくださり、ありがとうございます。

アフターファイブ作曲家のしんさんわーくす(@shinsanworks)です。

ホリエモンこと、堀江貴文さんの
ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』という本を読んだので、
その書評を書いていきたいと思います。

内容について

 

この本は、堀江さんが出所後に出された本で、
アマゾンなんかでもベストセラーとして売り出されている本です。

内容としては、堀江さんの生まれてからライブドア社長として働くまでの
生い立ちや堀江さんの仕事論について記されています。

本を読み終えた後の感想は、
とにかく自分も働きたくなってきた!

というものでした。

とにかく働きたい

 

堀江さんは出所後これから何をしたいか?

と記者に問われた時

「とにかく働きたい」

と答えています。

このことは、堀江さんの別の著書「刑務所なう。 ホリエモンの獄中日記195日 (文春e-book)
でも同じように述べられています。

今はどうなったのかはわかりませんが、
以前の堀江さんの世間一般のイメージとして

「成金」やら「金の亡者」

といった言葉で表現されることが多かったように思います。

実際に僕も大学生時代に金融学の授業を受けた際に、

担当の教授が

「ホリエモンは悪知恵が働く、お金大好きマンだ」

的なコメントをしていて

「そういうイメージを持っている人ってまだ多いんだ…」

と絶句した記憶があります。

しかしながら、本書を読んでみるとそれらのイメージは正確ではない
と感じるかと思います。

堀江さん自身は、「お金を稼ぐ」というよりかは、
働くということが物凄く好きな方なのではないでしょうか。

堀江さんは、ライブドア時代にこんなことを言われたことがあるそうです。

「もう一生かかっても使い切れないくらいのお金を手にしたんだから、リタイアしてのんびり暮らせばいいじゃないですか」

-『ゼロ–なにもない自分に小さなイチを足していく』p.116より-

当初は冗談でそれを言われていると思っていたらしいのですが、

他の記者や合コンで知り合った女の子など
口々に同じような質問を受けたそうです。

堀江さん自身、周りはなぜそのような発想をするのかが理解できなかったそうです。

さっさと大金を稼いで、アーリーリタイアして
残りの人生は悠々自適に暮らす

そういった生き方に憧れる人は多いのかもしれません。

僕自身、以前はさっさと稼げるようになって仕事なんて早く辞めてしまいたい
といった考え方をしていました。

ただ、それだけのモチベーションでは「一生かかっても使い切れないようなお金を稼ぐ」
なんて突き抜けた結果は出せないと思うんですよね。

さらにそれってお金のために働いている
ということになる。

確かに、生活をするためのお金を稼ぐためには働く必要があります。

ただ、それって仕事に対して受動的な姿勢なんですよね。

受動的に仕事をしているから、仕事がつまらなく感じるし、
苦しく思えてしまう。

そして結果が伴わない。

対して、イキイキ仕事をしている人たちっていうのは、
仕事をすること自体に価値を見出している。

お金を稼ぐというのは、結果の一つであって
社会を変えるだとか他人の役に立つだとか

それ以外のモチベーションも色々あるわけです。

自分がなんのために働いているのか。

一度立ち止まって深く考えてみる必要があると感じました。

人生の中で、仕事はもっとも多くの時間を投じるもののひとつだ。そこを我慢の時間にしてしまうのは、どう考えても間違っている。

-『ゼロ-なにもない自分に小さなイチを足していく-』p.119より-

 

じゃあ、どうすれば仕事が楽しくなるのか

 

お金以外に仕事の意義を見出すとなると
やはり「やりがい」というものを見つけないといけません。

では、どうやったら「やりがい」を見つけることができるのでしょうか

この問いには、堀江さんが刑務所で最初に与えられた仕事を例に出して
解説をしています。

堀江さんが最初に与えられた仕事は、無地の袋紙をひたすら折っていく
というものでした。

担当者から折り方のレクチャーを受け、
いざ実際に1日のノルマ50個に挑戦したところ
時間内にノルマ達成するのがやっとだった
と言います。

この事実に堀江さんが抱いた感想は、

「これでは悔しすぎる」

というものでした。

「50個達成できたから、まあいいや」ではありません。

「余裕で達成できると思っていた50個に手こずって悔しい」
という感想です。

この結果を受けて、堀江さんはどうしたらもっと効率よく
袋紙を折ることができるのか?

どこかに無駄な作業はないのか?

などと担当者から教えてもらった手順をベースに
自分なりのアレンジや工夫を凝らして行きます。

その結果3日後には79個の袋紙を折ることができたそうです。

このように与えられた仕事出会っても、
自分の工夫次第で「自分の仕事」につくり変えることができます。

仮説を立てて、実践し、試行錯誤を繰り返す。そんな能動的なプロセスの中で、与えられた仕事は「つくり出す仕事」に変わっていくのだ。

-『ゼロ–なにもない自分に小さなイチを足していく』p.119より-

 

没頭すると仕事が好きになる

 

昨今よく語られるのが

「好きなことを仕事にしよう」

ということです。

同時に、

「自分の好きなことが見つからない」
と嘆く人も多くいます。

そんな人に対して、
いわゆるインフルエンサーと呼ばれる人たちの中には

「好きなことを仕事にする」というのは実は順序が逆

「仕事を好きになる」のが大きな結果を出すためには必要
と唱える方も多くいます。

堀江さん自身も同じようなことを述べていて、

「仕事を好きになるから、それに没頭できるのではない。
没頭するから仕事を好きになるんだ。
仕事を好きになれない人は単に経験不足だ」

と述べています。

じゃあ、どうすれば没頭することができるのか?

それは、「自分のルール」を作ることが必要と言います。

例えば、受験を戦うために英単語帳を1冊丸々暗記しろ!
と先生に強制されたとしたら、やる気なんてわきません。

せいぜい、言われたことを怒られない程度にこなすのが関の山です。

これっておかしな話で、そもそも自分のための受験を戦うために必要な英単語なのに、
先生のために仕方なく覚えているという状態なんですよね。

そうではなく、目標の大学に入るためには、
英語のどのようなスキルが必要なのか自分で考える。

そして、どうやら受験英語を効率よく勉強するには、
文法よりも何よりも、英単語を多く知っている必要がある。

と自分で結論づけたのなら、必然的に英単語を丸々1冊暗記してみよう!

という気になるかもしれません。

そして、大体1冊暗記するという目標を達成できたりします。

それは、誰かに言われたのではない、自分の手で作ったルールだからです。

このルール作りの際のポイントは、
遠くを見ないことだと言います。

まず、東京大学に受かるという目標を決めたとしたら、
その東大合格という目標を見続けるのではなく、

達成するためにはどのような道のりを辿っていけばいいのかということを細分化する。

先ほどの英単語の例を使うなら、

残りの日数から逆算して、1日にどのくらいの英単語を覚えていけばいいのか。

例えば、1日に英単語帳の見開き2ページ分の単語を覚えていく必要があると
わかったのなら、それを淡々と1日1日こなしていく。

人間は本質的に怠け者だと言います。

あまりに壮大な目標を掲げすぎると、
そこに至るまでの努力が億劫になって挫折してしまいます。

そこで、「今日という1日」にギリギリ達成可能なレベルの目標を掲げ、今日の目標に向かって猛ダッシュしていくのである。

-『ゼロ–なにもない自分に小さなイチを足していく』p.130より-

目標は小さく、1日1日全力で取り組めるものを設定しましょう!

まとめ

 

「ゼロ–何もない自分に小さなイチを足していく」は
堀江さんが逮捕され、出所後、全てを失った状態の時に書かれた本です。

テレビやSNS、書籍などで堀江さんを拝見すると
天才的な実業家だなぁ…

と、どこか雲の上の人ように感じられるのではないでしょうか?

確かに、堀江さんは天才だと思いますが、
本書を読み進めていくと

時には泥臭い経験をしたり、人生の節目のイベントで様々な障害や葛藤に翻弄されたり

と何とも人間味の溢れる堀江さんに出会うことができます。

僕たちは何のために働いているのか、これから何のために働いていけばいいのか?

といった不安を抱いている人も多いと思いますが、
そんな人たちにとってヒントとなる言葉が満載です。

きっと本書を読んだ後は、僕と同じようにこう思うことでしょう。

「はたらこう。」

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