『大人はもっと遊びなさい 仕事と人生を変えるオフタイムの過ごし方』成毛眞【書評】
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フリーの作曲家のしんさんわーくす(@shinsanworks)です。
成毛眞さんの「大人はもっと遊びなさい 仕事と人生を変えるオフタイムの過ごし方 (PHPビジネス新書)」を読みました。
成毛眞さんといえば、元日本マイクロソフトの社長であり、読書を始めたくさんの趣味を持っている方として知られています。
日本人は遊び下手とよく言われています。
しかしながら、今後はAIが発達することにより、多くの人の職がなくなると言われています。
職がなくなるというのは、何も悲観的なことではなく多くの人たちに余暇の時間ができるということなのですね。
そのため、これこらは「遊び」が一大産業になると言う人さえいます。
つまり、これこらは遊び上手な人と下手な人との間に大きな差がつくということですね。
また、著者の成毛眞さんが本書の中で述べているのが、「人は遊ぶために生きている」ということ。
成毛さんはマイクロソフトを始め、様々な会社の経営者を経験するなど、非常に優秀な人ですが、
仕事も遊びの1つに過ぎないと言ってのけています。
このように、成毛さんの書く本からは非常に人生を楽しんでいる感じが伝わってきます。
そんな遊び上手の成毛さんから、遊び方のコツみたいなものを学べるのが本書です。
そんな「大人はもっと遊びなさい 仕事と人生を変えるオフタイムの過ごし方」の中で、個人的に印象に残った点をご紹介したいと思います。
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遊ぶ時間を捻出するには…
「遊び」が大切なのは、みなさんも何となくわかっていたことなのではないでしょうか?
しかし、遊ぶ時間をどうやって捻出すれば良いのかわからない
という人が多いのだと思います。
「遊びたい」けれどそれが実行できない人は、
決まって趣味に割ける時間がないです
と答えるのではないでしょうか。
なぜ、時間がないのか。
成毛さんは、その原因は明らかだと言います。
つまり、仕事のしすぎなのですね。
もちろん、仕事に没頭すべき人もいます。
しかしながら、社内での立ち位置がある程度決まり、
これ以上昇進などは望み薄だな
という人は、適度に手を抜くことが大切だと言います。
高度成長期ならいざ知らず、仕事に全身全霊を捧げたところで、多くの人にとってリターンはそれほど大きくない。ほどほどの仕事をして、ほどほどに生きるという選択肢も大いにあるはずだ。
-『大人はもっと遊びなさい 仕事と人生を変えるオフタイムの過ごし方』より-
みなさんが、今行っている仕事は果たして全身全霊を捧げて行う価値のあることですか?
みなさんの貴重な時間を全部使ってやるべきことなのですか?
その仕事をすることで、自分は大きく成長することができるのですか?
もちろん、自分にとってすごく価値のある仕事なら、全力で取り組むべきです。
しかしそうではなく、何となく世間や周りに流されて頑張っている
という人は一度自分の仕事観について見直しても良いのではないでしょうか?
「短い人生そんなに働いてどうするの」
-『大人はもっと遊びなさい 仕事と人生を変えるオフタイムの過ごし方』より-
旅は遊び探しのきっかけである
著者は遊びを探すツールとして、スマホやiPadを本の中で勧めています。
その他にも、遊び探しには旅をするのが良いと紹介していました。
旅に出ることで、見える景色や食べるもの、寝る場所、接する人など
あらゆるものが変わります。
これだけ環境が変わってしまえば、必然的に旅をした人自身にも変化があるのですね。
著者の成毛さんは、ある時津軽を旅したそうです。
何の気なしに寄った「津軽藩ねぷた村」という郷土博物館で、
ある妙齢の女性の津軽三味線を聴いたそうです。
最初は、女性従業員が趣味の三味線を披露するのかな
くらいに思ったそうですが、
聴いてみてびっくり、津軽三味線に詳しくない著者でもわかるくらい凄腕の奏者だったそうです。
調べて見た所、その女性は津軽三味線の全国大会で女性部門A級チャンピオンを2連覇しているモノホンの演奏者だったと言います。
この体験により、著者は近いうちに津軽三味線のコンサートに行く予定で、
津軽三味線のレッスンについてや楽器はいくらするのかなど調べてしまうくらい
津軽三味線に興味を持ったそうです。
それもこれも、津軽を旅してふらっと「津軽藩ねぷた村」に立ち寄ったからですね。
このような偶然の出会いによって、
思わぬ趣味に出会うことができるのが旅の良さです。
どんなことを趣味にしたら良いんだろうと悩んでいる人は、
ぜひ旅を趣味にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 人は遊ぶようにできている
- 力を入れる仕事を見極めて遊びの時間を捻出する
- 遊びが見つからなければ旅をしてみる