成毛眞『定年まで待つな!』はおっさん以外にも役立つキャリア本
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フリーの作曲家のしんさんわーくす(@shinsanworks)です。
成毛眞さんの『定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略 』を読みました。
本書は、元日本マイクロソフト社長で書評サイト「HONZ」代表の成毛眞さんが
悩めるミドルエイジ(おっさん)に向けて書いたキャリア本です。
ミドルエイジ向けではありますが、僕のように20代で今後のキャリアについて
考えている人にとっても参考になる本なのではないかと思います。
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MBAやビジネスセミナーなんか意味がない!
これからのキャリアについて悩んでいる真面目な人ほど、
とりあえず資格を取ってみたり、何か学び直すために学校やスクールに通ってみたり
と「お勉強」をしようとします。
しかし著者である成毛眞さんは、そんなのやったってほとんど無意味だとバッサリ切り捨てます。
少なくとも転職のための学び直しは、意味がないと断言しています。
無意味な学び直しの象徴は、「国内MBA」だそうです。
なぜ無意味なのか。
それは、世界中を見渡しても成功した起業家の中で、
MBAホルダーはほとんどいないからと言います。
スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、ジャック・マーなど
名だたる起業家をみてみるとMBAホルダーは一人もいないそうです。
国内MBAと同様に、各種ビジネスセミナーも無意味と言います。
以前、ビル・ゲイツとヴァージングループ創業者のリチャード・プランソンが
ある起業セミナーに登壇したことがあるそうです。
楽屋に居合わせた成毛さんがビル・ゲイツから
「今日のテーマは何なの?」
と聞かれたため
「起業セミナー」
と成毛さんが答えると、二人は大笑いしたそうです。
さらに参加者は「3000人」いることを成毛さんが付け加えると
大爆笑となったそうw
「いやあ、この3000人から起業家は1人も出ないよな」
「起業のために人の話を聞きに来るなんて頭が悪い」
「こんなムダな時間の使い方をするヤツが成功するなら、俺は逆立ちしてやるぞ」
-『定年まで待つな!』p.51より-
などと言いたい放題だったそうです。
セミナーに参加したところで、何かした気になっているだけの人がほとんどです。
その後で、何もアウトプットをしていないのなら何も変わらない。
むしろただ時間を浪費しただけマイナスになってしまう
ということですね。
代表的なプログラミング言語を言えるか?
これからのキャリアを考えるにあたって、学び直しは無意味。
という筆者ですが、何一つ学ぶ必要がないか
というとそうではないようです。
例えば、簿記・会計の知識やITリテラシーについては、
ビジネスパーソンなら必須です。
ITリテラシー、特にプログラミングに関しては最低限用語ぐらいは押さえておきたいところ。
なぜなら、今の子供たちはごく当たり前にプログラミングを学ぶことになり、
彼ら彼女らが大人になって働き始めた際に、最低限の用語くらい知っておかないと
仕事も頼めないからです。
今の中高生は、普通に「Scratch」を使え、
そのうち3分の1くらいは「Xcode」を書き始めているくらいだ
とも筆者は述べています。
それだけ、若い世代にとってプログラミングというのは、当たり前の存在ということなのですね。
残念ならがら、僕はプログラミングを学んでいない世代なので、
プログラミングについては僕自身も学んで行かなければ!
と本書を読みながら危機感を持ちました。
商売をするなら「何が何でも売る」という気構えで!
起業に限らず、何をするにしてもモノを売る会社である以上、
売上至上主義でいた方が上手く行くと筆者は述べています。
「よろしければ買ってください」というヤワなスタンスではなく
「何が何でも買ってもらわないと困ります!」
くらいの熱意を持っていないとこれからの時代モノを売ることができない
と言います。
また、ビジネスのネタが見つからず困っている人も多いと思いますが、
筆者に言わせれば世の中の至るところにビジネスのタネは転がっていると言います。
ビジネスのタネを見つけられる人と見つけられない人
両者の違いは、普段からいかにアンテナを張って過ごしているかだそうです。
「このビジネスは他にやっている人はいないか?」
「このネタとあれを組み合わせると新しいビジネスになるんじゃないか?」
など、常に想像を膨らませながら世の中を観察することが大切と述べています。
まとめ
- MBAやビジネスセミナーは無駄!
- 簿記とプログラミングは押さえておけ!
- 何が何でも売るくらいの熱意を持て!