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成功を決めるのは才能でも知能指数でもない、グリットです。

 
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ブログを読みに来てくださり、ありがとうございます。

フリーの作曲家のしんさんわーくす(@shinsanworks)です。

茂木健一郎さんの『続ける脳 最新科学でわかった! 必ず結果を出す方法 (SB新書)』を読みました。

茂木健一郎さんと言えば、脳科学者で多数の本を出していることでも知られていますね。

いまいちピンと来ない人は、世界一受けたい授業でアハ体験を紹介していた人
と言えば伝わるでしょうか?

今回読んだ茂木健一郎さんの本は、多くの人の「成功」を左右する
「グリット」について書かれたものです。

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成功に必要なのはグリット

 

みなさんは、成功するために必要な要素は何だと思いますか。

才能でしょうか?

知能指数=IQの高さでしょうか?

本書の中で、茂木健一郎さんは成功できるかどうかを決める要素は、
才能や知能指数といった要素ではないと説明します。

成功のために必要なのは、「グリット」と呼ばれる力だと茂木健一郎さんは言います。

アンリ・ルソーの例

 

突然ですが、みなさんはアンリ・ルソーという方をご存知ですか?

「ジャングルの絵」や「砂漠で眠る女」といった絵を書いた画家として有名です。

MOMA(ニューヨーク近現代美術館)にも作品が展示されている画家ですが、
驚いたことにアンリ・ルソーは40代前半から絵を描き始めたと言います。

そして、49歳になる頃には絵に専念するために仕事を辞めたそうです。

当時ルソーは、まだ世間に知られていない無名の画家。

画家として食っていける見通しができたから仕事を辞めたのではなく、
自身の才能を信じて絵に賭けたのですね。

そんな無名だったルソーの名が知れることになったのは、
あのピカソが偶然彼の絵を見つけたからです。

当時はキャンバスは非常に高価だったため、ダメな絵を塗りつぶして
その上から絵を書くという方法が一般的だったそうです。

つまり、ルソーの絵は塗りつぶすための画材として売りに出されていた。

それを買いに訪れたパブロ・ピカソがルソーの絵を見て

「なんじゃこりゃ!?」

と驚き、ルソーの絵が世間に知れ渡るようになったと言います。

今は高い評価を受けているため、

「だってルソーだよ?才能があったから成功したんだよ」

と言ってしまうことができます。

しかしながら、無名時代のルソーの絵を見て
この人は才能があるから近いうちに絶対成功する!

と断言できた人はどのくらいいたのでしょうか?

もしかしたら、
「才能があるかもわからないのに、絵のために仕事まで辞めちゃって…」

と後ろ指をさしていた人もいたかもしれません。

このように、ダメだといわれていても、けなされても、とにかく続ける。才能に恵まれていようがいまいが、とにかく粘り強く継続する。それこそが、最終的には結果につながるのです。
-『続ける脳 最新科学でわかった!必ず結果を出す方法』より-

このように、とにかく最後まで粘り強く続ける力、これこそが「グリット」です。

グリットは何歳からでも鍛えられる

 

自分は、継続する力が弱いんだよね…

と落ち込んでしまっている人に朗報です。

グリットは後天的に鍛えることができると言います。

「目的を達成するために、粘り強く継続する」

という行為には脳の前頭葉が関係しています。

この前頭葉は、思春期を過ぎても発達していく部分で、
脳の中で一番訓練しやすい場所だそうです。

 

「やる気」に頼るな!

 

「最後まで粘り強く続ける」
と聞くとそれだけに専念し、
その他のことはかなぐり捨ててでも必ずやり遂げる

というストイックなイメージをもつ人もいるかと思います。

しかし、長く続けることを考えると一点だけに集中して取り組むのは
むしろ逆効果だと著者の茂木さんは言います。

なぜなら条件を整えて、一つだけをやろうとすると、条件が整わなかったら、続けられなくなってしまうからです。
-『続ける脳 最新科学でわかった!必ず結果を出す方法』より-

そうすると「やる気」に頼って続けようとするのもアウトです。

なぜなら、「やる気」はその時の気分によって変わってしまう「条件」だからです。

では、長く続けるためにはどうすれば良いのでしょうか?

 

完璧主義を捨てる

 

今度こそ英語の勉強を続けよう!

と決心し英単語を毎日10個覚えるのを日々の課題に設定したとします。

3日間は、意志の力によってなんとか続けられましたが、
4日目にどうにもやる気が起きなくてサボってしまった…

ここで、自分はいつも3日坊主だから…

と落ち込んでしまうのは、完璧主義だからです。

そもそも、これからずっと長く続けて行こうとしているのに
1日も休まずに継続するなんて無理に決まっているのです。

例えば、これから死ぬまで継続していくつもりだったのなら、
4日目に休んでしまったのなんて誤差です。誤差。

大切なのは、5日目に何食わぬ顔で再スタートすることができるかです。

3日坊主は、「3日も」続けることができているのです。

であれば、3日坊主をずっと繰り返していきさえすれば、立派に継続できるのですね。

何かを続けようと思っている人は、まず完璧主義を捨てるところから始めましょう。

まとめ

 

  • 成功するために必要なのは「グリット」
  • グリットは何歳からでも鍛えられる
  • やる気に頼ると挫折する
  • 継続したいのなら完璧主義を捨てる

 

 

 

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